進化する貨幣経済
お金とは人を働かせるチケット
よっぽどの変わり者でなければ正当なお金が支払われれば働くでしょう
手に入れたお金を払えばまた他の人を働かせる事ができます
お金を払って物を買うという行為はその物の原材料を集めて製品を作り店頭まで持ってくるという一連の労働に対してお金を払うということです
お金は人を働かせる命令チケットのような物です
お金という物がない時代
お金という物がない時代は人に何かをしてもらうとき相手が欲しい物をあげたり信頼関係のもとに頼んだりしました
王様や族長などは武力を背景に強制しました
昔のやり方だと手持ちに交換する物がなかったり王様にひどい命令をされて不満がたまったりしました
必要な物が生産され必要な人の元に届かない社会でした
貨幣経済の誕生
お金があれば相手が欲しいものを持っていなくても後でもらったお金を使って自分の欲しい物を手に入れることができます
また人の役に立てばお金がもらえるのですから人々は一生懸命人の喜ぶ労働を率先してするようになりました
必要な物が生産され必要な人の元に届く社会
これが貨幣経済です
貨幣経済は高い生産力を生み支配者にとっても権益を広げるために都合が良かったため世界中で奨励され今に至ります
よく壊れる貨幣経済
貨幣経済は放置しておくとよく壊れます
昔の学者は自由経済に任せれば上手く行くと言いましたがそれは間違いでした
まず貨幣経済を作った理由は社会全体が必要な物を必要なだけ生産して必要な人に配るということです
例えば大量に失業者が出たときに放置しておくと失業者はお金がないので必要な食料が買えません
必要とされているのに農民は収入にならないので畑を耕しません
農民も本当は収入が欲しいのに耕すことが出来ません
このような連鎖反応が起こり「必要な物が生産されない、生産したいのに生産できないという不具合」が起こります
貨幣経済特有の不具合です
もちろんこのような状況の場合は失業者にお金を渡すことで解決します
無料でお金を援助するのも非効率なので必要な作業をさせることもあります
景気刺激のための公共事業です
貨幣経済が壊れるタイミングはお金の使用量や物の生産量が大きく変化した時です
新しい経済システム
新しい経済システムとして期待されるのが電子マネーです
今までは会社が報告する収支状況や個人の税申告による非常にぼんやりとした情報を元に雑な経済政策をするというものでした
今後電子マネーが普及し政府がそれをコントロールできるようになるとお金の流れが完全に把握されるようになります
タイムリーで正確な膨大なデータを元にAIが異常検知と助言をします
経済政策を担当する部署は予算の範囲で迅速に対応することができます
今までには無いほどの最小限の支出で大きな効果を生みます
電子マネーへと進化を遂げた貨幣はより「必要な物が生産され必要な人の元に届く社会」を実現させてくれることでしょう